MTソフィア


複数の病気に耐性を発揮する、マルチトレランス品種

・播種期

 【つる下し】8月播き・9月播き

 【越冬摘芯】8月播き・9月播き

 【半促成】2月播き・3月播き

 

・収穫期

 【つる下し】10月収穫・11月収穫・12月収穫・1月収穫・2月収穫・3月収穫・4月収穫・5月収穫・6月収穫

 【越冬摘芯】10月収穫・11月収穫・12月収穫・1月収穫・2月収穫

 【半促成】4月収穫・5月収穫・6月収穫・7月収穫

 

・果実サイズ及び特徴

 【果形】整った円筒形果であり、尻細果、尻太果の発生が少ない。

 【果色】極濃緑で光沢があり、短日の弱光期や春以降の強光期、高温乾燥期でも退色しにくい。

 【果長】21〜22cm

 【食味】肉厚で歯切れが良く、食味・食感ともに良好。

 

・草姿および草勢

 【主枝】中位がヤヤゆっくりで茎は太く、徒長しにくい。

 【子枝】茎は中太で、中短〜中位の節間の枝が各節より順次発生。

 【孫枝】節間は中〜中短 果実肥大しながら伸びる。

 【葉】濃緑色で厚く、固い。

 【茎】主枝太く、子枝中太、孫枝中太〜中位。

 【草勢】立性で受光態勢が良く、全体的に枝の動きはゆっくりだが、後半まで草勢は強い。

 

・耐病性

 各諸病害に強いが、定期的な防除は怠らない。(特にウドンコ病・カッパン病に強い耐病を示す)

 

・コート/生種:生種

 

・その他補足説明

 【収量】果実肥大が良く、長期にわたり安定して成るため、秀品率も高く多収となる。

 【雌花率】※1節〜2果成

 (8月〜9月)主枝:50%〜60%、子枝:70%〜80%

 (2月〜3月)主枝:70%〜80%、子枝:80%〜90%

 

特性

1.複合耐病性(ウドンコ病・カッパン病・べト病)で秀品率が高い多収品種

2.枝の動きはヤヤゆっくりだが、スタミナがあり後半まで草勢強い

3.果揃い・果実肥大のバランスが良く、雌花連続性が高い

 

栽培要点

定植前

・植穴は2~3日前に十分灌水しておき、しっかり根が張った苗を定植する。老化苗厳禁。

【定植~摘芯】

・定植後は、早期活着に努め素直に生育させる。

・果実肥大性がある品種なので、生殖生長にならないように少し草勢を強めに管理し、順調な枝の発生を促す。
 草勢が弱い場合は8節位まで雌花を摘果し草勢の回復に努める。

【整枝】

・高温期~低温期に向かう場合は、子枝1節摘み。低温期~高温期に向かう場合は、下段、上段1節摘み、中段2節摘み。
 孫枝は半放任を基本とする。

【その他】

・複合耐病性品種ではあるが、病気予防を考えて早目に防除する。