実多


高温期でも果形安定、初期より多収

・播種期

 【雨除け】4月播き・5月播き・6月播き

 【抑制】7月播き・8月播き

 

・収穫期

 【雨除け】6月収穫・7月収穫・8月収穫・9月収穫

 【抑制】9月収穫・10月収穫・11月収穫・12月収穫

 

・果実サイズ及び特徴

 【果形】頭から尻部まで肉付きの良い円筒形果。果揃い良く、果形の崩れは少ない。

 【果色】極濃緑で光沢もあり、高温期でも退色しない。

 【果長】100〜120gで21〜22cm

 【食味】肉質良く、食味良好。

 

・草姿

 【主枝】茎は中太で中短〜中位の節間。高温期でも徒長しにくい。

 【雌花率】※各節1〜2果成(1果成中心)

 (4月〜6月)主枝:70%〜80%、子枝:80%〜90%

 (7月〜8月)主枝:50%〜60%、子枝:70%〜80%

 【子枝】中太で中短〜中位の枝が各節よりゆっくりだが順次発生

 【孫枝】中短で中太の枝がゆっくり発生。

 

・耐病性:カッパン病・ベト病に強い耐病性。

 

・コート/生種:生種

 

・その他補足説明

 【収量】雌花連続性が高く、果実肥大性があるので、初期より多収。

     枝はゆっくり動きながら果実もなる安定多収型品種。

 【雌花率】※各節1〜2果成(1果成中心)

 (4月〜6月)主枝:70%〜80%、子枝:80%〜90%

 (7月〜8月)主枝:50%〜60%、子枝:70%〜80%

 

特性

  1. 雌花連続性があり、単為結果性が高いので初期より多収
  2. 高温期でも果形安定、栄養・生殖生長のバランス良い省力型
  3. カッパン病・べト病に強い

 

栽培要点

【育苗】

・植穴は2~3日前に十分灌水しておき、しっかり鉢内に根が張った苗を定植する。老化苗は絶対厳禁。

【定植~摘芯】

・定植後は早期活着に努め、素直に生育させる。

・単為結果性が高く肥大性がある品種なので、生殖生長にならないように少し草勢を強めに管理し、順調な枝の発生を促す。草勢回復に努める。

・収穫1番果が開花したら最初の追肥を施用する。

【整枝】

・子枝は、低温期~高温期に向かう栽培の場合は、下段・上段1節、中段2節摘み。高温期~低温期に向かう場合は、1節摘み。孫枝は半放任を基本とするが、どの作においても、下段から中段の子枝を1本伸ばしておくとその後の草勢確保しやすい。

【その他】

・カッパン病、べト病に強い耐病性をもっているが、その他の病気の発生を考えて早目の予防に努める。